患者さんの命と、自分・家族を守りましょう!
自由を目指す皆様こんにちは。
おれんじ髭です。
勤務医で地域医療を支えながら、投資歴6年。FP3級のアラフィフおじさんです。
今回のテーマは『医師のメンタルヘルス』について。
勤務医の健康の状況アンケート調査2022
勤務医の健康の現状と支援の在り方に関するアンケート調査って知ってました?
日本医師会が勤務医の労働実態の把握のために勤務医にアンケートした調査です。
第1回目調査 (2009年)では、
- 勤務医の2人に1人が月の休日は4日以下
- 平均睡眠時間が6時間未満は41%
- オンコール待機が月に8日以上が20%
- 2人に1人は半年以内に1回以上のクレーム経験あり
など、勤務医がおかれている過酷な労働環境が明らかになったのです。
今回、2022年のアンケート調査では、
自宅待機・オンコール状況や当直回数など改善している項目がみられた一方で、
休日数、当直日以外の平均睡眠時間等は改善傾向なく、
中等度以上の抑うつ、不当なクレーム経験のある勤務医の割合は悪化していたそうです。
特に、
「自殺や死を毎週/毎日具体的に考える」と回答した勤務医は4%、
中等度以上の抑うつ症状(QIDSの点数11点以上)の勤務医は8.8%
との結果でした。
みてください。
40~50代では12%が中等度の抑うつです。
病床が多い大きな病院になるほど、不当なクレームにある可能性が高いとの結果。
生命に直接かかわるような重篤な疾患や治療に携わるからでしょうね。
いかがだったでしょうか?
2009年時代、レジテントとして働いていた時は、
オンコール性とかなかったですもんね。ないってどういうことかっていうと、自分の診療科の急患などは『連絡しやすい医師』に連絡がくるんです。
つまり、一番若手の僕がすべてオンコール。24時間365日オンコールでした。
つらかったですね。アラフィフになってメンタル的には現在は小康状態となってますが、40歳台前半くらい(いわいる男性の厄前後)は、睡眠障害や集中力低下、意欲低下など悪い時期がありました。車運転してて、『このまま事故って死んだら解放されるかも。』とかふと考えたりしていた時期もありましたね。
野戦病院や、大学病院で勤務する医師は、確かにオンコールや当直など改善、改良が見られるところもありますが、
まだまだメンタル・ヘルス的にはバランスを壊しやすい危ない環境なのです。患者さんの命のために懸命に働く尊い仕事ですが、自分のメンタルヘルス。自分と家族の幸福度にも十分配慮した生活を。
まとめ
勤務医の皆様、以上のようなハイリスクな環境でのお仕事です。自分の精神、肉体に100%依存した家計簿となっていると、最悪のケース、メンタル崩壊してつらいだけでなく、さらに収入が激減、家族の生活水準レベルダウンという
想像するだけでも涙がこぼれそうな状況になることも考えられます。
どんなに鋼のメンタルと思われていた同僚や先輩などもメンタルダウンする人を見てきました。『まさかあの先生がね・・。』という感じで。
収入の源を自分自身100%に依存する危険性についてご理解いただければ幸いです。
参考資料
第1回調査(2009):日本医師会・勤務医の健康支援に関するプロジェクト委員会「勤務医
の健康の現状と支援のあり方に関するアンケート調査」(平成21(2009)年9月)
https://www.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20090902_32.pdf
第2回調査(2015):日本医師会・勤務医の健康支援に関する検討委員会「勤務医の健康の
現状と支援のあり方に関するアンケート調査」(平成28(2015)年9月)
https://www.med.or.jp/dl-med/kinmu/kshien28.pdf
第3回調査(2022):日本医師会・勤務医の健康支援に関する検討委員会「勤務医の健康の
現状と支援のあり方に関するアンケート調査」(令和4年(2022)年9月)
https://www.med.or.jp/dl-med/kinmu/202206kinmuikenko.pdf
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